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駄文-2009年08月

2009年08月の駄文


2009年08月31日……激動2ヶ月


バックナンバーを見ていただければ一目瞭然ですが、7月と8月は仕事とモーターグライダーだけで、他はなぁ〜んもしておりません…。

モーターグライダーの事はFlight Logの方を参照してもらうという事で、今回の仕事について簡単に振り返ってまとめておこうと思う。

一言で言うと、プログラマー経験の中で間違いなく「最悪」の部類に入るプロジェクトでした。

何が最悪だったかというと、プロジェクトのHQ(元請け)に「信」がないという一言に尽きるのだと思います。

名前は伏せておきますが、元請けの会社は日本国内でも屈指のグループ会社の1会社です。

  • 始めは元請け+その下請けの2社でほぼ全てをやる予定だった。
  • 元請けは自前で開発要員(プログラマー、テスター)を持っていないので、上流工程以外の部分をほとんど下請けに丸投げ。
  • 元請けの上流力もお世辞にも高いとは言えないので、グループ会社内から援軍をかき集める。
  • 上流が滞っているからそれより下流も当然滞る。
  • グループ会社のブランドのミドルウェアですら満足な知識とスキルを持っていなかった事がかなり後に判明。
  • で、グループ会社の「技術部門」にインフラ関係の構築を発注するが、アホのように高い上に全然働かない。
  • 環境ができないから事前検証も進まないし、深くならない。
  • でも納期が迫ってきたものだからサブシステムごとに下請けや孫請けに発注。
  • そもそも、元請けでプロジェクト管理責任者が誰なんだか不明。

ってな状態で徐々に修羅場化。
結合試験レベルまで来た時に文字通り「全く動かない」という緊急事態に陥り、グループ会社内にさらに援軍要請。

その結果、事業部長レベルの肩書きを持つ人が現場に常駐してヒラを煽るような状態に。

ヒラはヒラで元々指示が無いと動けない人たちばかりだし、誰も責任を取らない社員体質の為、現場の混乱にさらに拍車がかかる!

しまいには常務とかそんな人達までも現場やメーリングリストで顔を出す始末。
そうなると組織が大きいだけにみんな右往左往するばかりで、失敗を恐れて益々仕切らなくなる。

何だか「大企業サマ」の負の側面を思いっきり見せつけられた感じです。
ってか、イヤモンつけるだけの技術的解決力ゼロのジジイを何で現場になんて来させるかなぁ?!

大企業っていうのはつくづく軍隊みたいなものだと思っているのですが、彼らが「強い」と言われるのは層の厚い人材と統率力ゆえんだと思っています。
でも、統率者自らその「組織」を崩してしまうと、その「権威」ゆえに誰も修正ができなくなってしまうんですね。

まさに「組織の自滅」です。

大将は前線に立ってはいけないのです。
あくまでも後ろから号令をかけていればよろしい。
刀を振るうのではなく、大局を見て軍配を振るうのが仕事。
それをしゃしゃり出てきて中途半端に刀を振るうと百害あって一利なし。

個人的に気に入らない事というと、そういう「オエライサマ」方はメールが全て全角文字なんですよ。
数字もアルファベットも全て全角!
プログラマーなんてやっているとアルファベットや数字に全角文字が入っているとバグの元ですから、生理的に嫌悪してしまうのです。

で、そういうメールを見るだけで、
「あー、この人たちはコンピュータ知らないんだな」
とシラけてしまう次第です。
多分今の現場なんてわかっていないんだろうし、理解する気も無いんだろうな〜という気がして、オエライサマの言葉がウザく感じます。

実際、オエライサマ達から干渉が入り始めると、元請けのHQで隣の席同士で座っている人たちから代わる代わる全く同じ事(例えば、あるバグについての対処の状況とか)を何度も聞かれるような事態が増えてきました。

ってか、隣で今電話してたんだからソイツに聞けよ!!って思うんですが、彼らは「xxxx部長が私に聞けといったので電話しているんです」とか平気で言うんです。
思考放棄もここまで徹底すると空恐ろしくなります。

結局、下請けの会社もしまいにはバンザイしまして、締め切り間際になっておぞましい量の未解決事項が全部孫請けのわれわれの元になだれ込んできたという事です。

俗に言う「デスマーチ」という言葉がピッタリな状況でしたが、幸い孫請けの、しかも他社からの常駐協力の身分だったので8月末で開放されるに至りましたが…。

これを書いている今日この頃は、そろそろそのシステムがエンドユーザからの検収を受ける頃なのですが、本当に検収降りるんですかね?
(ちなみに私は申し訳ないですが「降りない」に賭けてます。ええ。)

探せば私の実名も出てしまうHPでこんな事かいてしまうのは危険な気もしますが、反面教師と自戒も込めて謹んで書かせていただきました。

責任者は誰から見ても明らかに責任者であるべきで、かつ明確な理由無く挿げ替えてはいけない

極々当たり前の事ですが、今回のプロジェクトにとっては至言だと思います。

  • コレは技術的雑談のお仕事の仕方に含まれても良いかと思います。 - たまっころ (2009年09月10日 22時54分01秒)

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最終更新日時:最終更新時間:2009年09月10日 22時54分01秒
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