!!!2008年02月の駄文 !2008年02月25日……Enterprise 2.0 昼休みにWeb徘徊していたらこんなものを見つけたので忘れないようにメモっておく。 *[大迫正治 REPEDANT BLOG|http://blogs.itmedia.co.jp/repedant/]より「[Enterprise2.0とは集合知を『コントロール』しようと試みる逆説的発想である|http://blogs.itmedia.co.jp/repedant/2008/02/enterprise20-23.html]」 いや、目から鱗です。 '''Enterprise 2.0とは、「企業内でのWebアプリケーションの利用を通じて、ユーザー(社員)の集合知を業務に活用する取り組み」のことである。''' まさしくこれは私が最近長々と考え続けてきたことそのものな気がします。 {{comment}} ---- !2008年02月17日……メールはダメだ!! 最近、仕事をしていて常々思うのですが、巨大プロジェクトほどダメダメになるのは結局情報の整理と「見える化」をしていないからじゃないんでしょうかね? プロジェクトが巨大になれば仕様書だの環境設定書だのバグ票や用件定義書が莫大になるのは当然の事で、それに加えてプロジェクトに所属する人間も多くなるし、多くなれば入れ替わりも激しくなるわけで。 王様の耳はロバの耳になるのを覚悟の上で言わせていただきますが、 今のプロジェクト、大量の仕様書だのドキュメントをExcelにして保存するのがスタンダードになっている。 しかも、どういうわけだかそれらが保存しているところが公式な所で2つある。(経緯的にしょうがない事情があるにしても…だ。) で、一体どうしろってぇのよ?? イントラネットはインターネットみたいに検索サービスがあるでもなし、何か知りたいことがあったらプロジェクトに長い人に聞くか、PCがほぼ反応しなくなるのを覚悟でWindowsの検索機能をネットワークドライブに対してかけるかしかない。 しかもネットワークドライブは元々重いのに、全員が検索かけ出したらどうなるかと思うから、常識人だったら「禁じ手」だと思うのは当然だ。 結局「知っている人に聞く」しかない。 '''一体何のためのITなんだ?''' しかも、障害情報とか連絡とか最新のドキュメントとかがメールでまわってくる。 会議のスケジュール交渉とかがメールでまわってくる。 どっちも「自分の手帳にメモし忘れたら終わりだ。 結局は必要になったときか会議の時間になって誰かがいないことがわかったら携帯で呼び出している。 つまりは、'''役にたたないITなんていくら構築してもムダ'''なのだ。 それが分かっていないのか、分かった上で「マンパワー(笑)」で乗り切ろうとしているのか、どちらもマトモな理性のある会社のやることじゃないわな…。 常々思うのだが、日本の大手IT企業と呼ばれているところにはこういうITかぶれなことをやりたがる会社が多い。多すぎる。 何で会社標準のスケジュラーを導入しない? 何で必要な情報を1箇所に集めて検索機能を入れない? 何で何でもバカみたいに「Re:Re:Re:Re:」が付いたメールをメーリングリスト上で議論するの? それだったら *ドキュメントは全部Wikiで構築。修正履歴も出るし、編集者もわかる。 *印刷や提出が必要だったらWordにインポートさせるか、PDF出力で。 *Wikiの中にはCVSやSVNと同期させられるのもあるからソース管理もこれでOK。 *ExcelはDBのデータサンプルを作る時か本当に表計算が必要になったときにのみ使う。 *メールを3往復させないとまとまらない事は内線をかけて話せ。2分で片付く。 *メーリングリストはちゃんと目的別にこまかく設置して、ログをイントラで参照できるようにしろ。 *全部のPCにMS Officeをインストールするな!経費とマンパワーのムダ。 と、言いたい。 結局は「パソコン使っている」のと「パソコンで効率上げられている」は全く別次元だということをIT企業自体がわかっていない。 正直な話、ウンザリする。 最近、戦争中の戦闘機に関するノンフィクションを電車の中で読んでいるせいもあると思うが、どうも戦前の日本とバカIT企業の体質が重なって見えて仕方が無い。 結局、技術力というのは「技」にしか過ぎず、それをちゃんと持続させて疲弊しないで人をつなぎとめるのは「効果的に楽をし続けられる方法の実践」しかないのだ。 だから太平洋戦争は「気楽なヤンキー」に「勤勉で優秀な日本人」が負けたのだ。 60年経ってもまだ日本人は学習していないらしい。 ちょっと情けなくなる。 「バカでも働ける会社組織、ITシステム」が作れないと日本のIT企業はそのうち丸ごと崩壊するぞ。 {{comment}} ---- {{trackback}} [[新・Tsubasa's日記(駄文)]]に戻る