2001年1月23日火曜日(EST) [出張3日目:Milford, Boston] |
絶対にならないと思っていた時差ぼけに張っている事に気づく。
飛行機であれだけ寝たのに、体の時間はそう簡単には変わらないらしい。
夜はやけに早く眠くなったので朝は早く起きられないかと思ったのだが、逆に4時頃目がさめてしまう。
う~~~ん。暖房が効きすぎてのどがカラカラだ。
昨日日本人の同僚を見つけてからふと思ったのだが、これに甘えてはいけない。
外資企業に入って編めるかに研修に来ている。しかも3週間も滞在する。彼は1週間で帰ってしまう。
やっぱり最初に心に決めていたように「アメリカに溶け込む」事を考えないといけない。
少なくとも研修会場にいる間はなるべく進んで外人といっしょにいる事にする。
しかし、ここで「外人」って何なんだ?
アメリカを中心に考えた場合、人種も異なるし、時差も一番大きい私こそまさに「外人」だ。
しかし、アメリカにとっての外人は私の他にもたくさんいる。オーストリア人、アイルランド人、オーストラリア人、中国人、韓国人……。外人ばっかりのこの会社で「外人」って何なんだ?
単に会社の本社がアメリカにあって、英語を話す人が中核にいるだけではないか。
だったら「外人だから」といって遠慮する必要はないな。(ニヤリ)
と、自分勝手な解釈を根拠に、「変な外人」になりきる事を再度誓うのであった。
よくいるでしょ?日本でも、片言の日本語しか話せないのにやけにフレンドリーに街角とかで話し掛けてくる「外人」。
あれを「変な」と形容するのは単に受け入れる側の日本人の「お国柄」の問題だけであって、本当はフレンドリーに誰にでも話し掛けられる空気のほうが人間として上なんじゃないか?
と、いうわけで、私もどんどん人々に挨拶する事にする。
ホテルの中、会社の中、クラスルームの中、スーパーの中……。
「Hi ! How are you ?」「Fine, Thank you. How about you ?」「Me too.
Thank you」
片っ端から声をかけてみる。
驚いた事にほとんどの人が最低でも「Hi」と返してくれる。無視する人はいない。
声をかければかけるほど自分が楽しくなってくる。
やっぱり挨拶は大事だね。きっと日本に帰ってからも同じ事だろう。
夜は昨日発見した日本人の同僚と、他の会場に研修に来ていた日本人とボストン名物のロブスターとクラムチャウダーを食べに行く。
これが本当にうまい!
クラムチャウダーはかなりこってりとしているが、魚介類のうまみとコショウの風味がなんとも言えず、オイスタークラッカーを入れて食べるとさらにクラッカーの風味が加わって絶品この上ない。
ボストンに来たらぜひ一度試してみる事をお勧めする。多分日本では味わえない味だと思う。
ロブスターはイセエビとカニの中間のようなエビを蒸したものだ。
甘味の強いかなり弾力の強い食感だった。正直、しょうゆが欲しくなったが、バターソースで食べるのもアメリカンな感じがしておいしかった。
日本人としておいしいシーフードに出会う事はむしょうに楽しい。店の雰囲気もオールドアメリカンな感じでとても気に入った。ウエイターも感じがよかった。
店の名前は「リーガル・シーフード」。ちなみに、下のスナップはそこで撮った物である。持っているビールはもちろんSamuel
Adams。