2001年1月22日月曜日(EST) [出張2日目:Milford, Boston] |
いよいよアメリカ初出勤の日が来た。
朝起きてホテルを出る。
まずフロントガラスがカチカチに凍っているのに驚く。
エンジンをかけてデフロスターを全開にしてもなかなか溶けない。
ワイパーも使ってみるが、かなりしっかり凍っていて、ぜんぜん取れない。
結局溶けるに任せて20分時間をロスする。
研修の会場のある場所に着くが、建物がいくつかあって、しかも敷地がかなり広いのでどこに会場があるのかわからない。
端っこの駐車場に車を止めてしまったからというのもあるかもしれないが、建物まで敷地内をかなり歩く。
受付らしきものがあるので、「Hi, Good-Morining!」と声をかける。これからこの先Good-Moriningを何回となく言う事になるだろう。
同じ建物の中で「同僚」と無言ですれ違うのは失礼だという事を聞いたからだ。
受付のお兄さん曰く、「いくつか向こうの建物」だそうだ。
「いくつか」と言っても、一つの建物が100mぐらいの幅がある。寒い中をテクテク歩く。
一番端っこの建物の受付で白人の小柄な元気そうなおじいさんがいた。
ここが研修会場ならしい。
Class
Roomに入るとスタート1時間以上前だというのに既に先客がいた。
挨拶と自己紹介をする。ほおとあごにひげを生やしたいかにも「アメリカの技術者」といった感じの風格がある。
印象のとおり、彼はテクニカル・ラボの人間だった。
カフェテリアの場所を教えてもらい、朝食を食べに行く。
アメリカ人の朝は早いとは聞いていたが、カフェテリアには既にかなりの人が来ていて朝食を食べながら歓談していた。
品揃えも豊富で、しかもそれなりに食べても$3ぐらい。今日はメキシコ風フレンチトーストを頼んだ。
レジで会計を済ませて、朝食にありつく。
朝食を食べながら周りの大きな声で歓談する楽しそうなアメリカ人を見て、「アメリカに来たんだな」という実感が湧く。
カフェテリアに来る途中も帰るときも、すれ違う人全てに声をかけてみる。感じよく返事をしてくれる。見も知らない英語もおぼつかない東洋の「外人」に気軽に声をかけてくれる。思わず楽しくなってしまう。
研修は自己紹介から始まった。
案の定英語は半分ぐらいしか聞き取れない。足りない部分は気合で補う。
自分の番の時は「英語は得意でないので私に話し掛ける時はなるべくゆっくり話してください」と付け加えておく。
「No Ploblem!」なんていいやつらなんだ。
帰る間際になって東京の同じオフィスに勤める人間を現地で発見する。どうも金曜日にこっちの研修に参加するように言われたらしい。おいおい……。なんて会社なんだ。
とりあえず話の通じる人間がいるとわかるだけでもかなり心強い。
ホテルに帰ると1日分の疲れがドッと押し寄せる。やはり、英語をかなり集中して聞くことは疲れるらしい。
よくよく考えてみると、英会話クラスではNativeの英語を話すのは先生だけ、それもかなり手加減しているはずだが、ここでは全員容赦ない速さと発音でまくし立てるのだ。日本での英会話の自信なんて信用しないほうが良い。
まあ、とりあえずしばらくは皆様の寛大さに甘えさせていただく事にしよう。
楽しいのでよしとしよう。