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2001年1月30日火曜日(EST) [出張10日目:Milford, Boston]


「意外と安くない?」

今日は別段何もなく、朝から研修を受け、なぜか1時間早く終わった。夕方の4時だ。
研修所の近くのグリルで夕食を食べた。

アメリカのそれなりの(バーガーキングやマクドナルドでない)所では、席に着くと「何か飲みますか?」と聞いてくる。
反射的に出てくるのが「ビール」か「コーク」のどっちかなので、いいかげんに自分でも他の飲み物が注文できないかと思っている。
別に強制されているわけではないのだが、飲み物ごときにあんまり迷っているとウエイトレスの表情がどんどん曇るし、(実際、最初の頃はそうだった^^;)その後のメインディッシュの選定に結構時間がかかるのだ。

なぜ時間がかかるか?
まず、メニューが全部英語なのだ。当然といえば当然なのだが、これって結構厄介です。はい。
「XXX風**の@@グリル」とかそれを読んだ上で内容を見極めなくてはいけない。多少日本語がわかるからといって、「京風ハイカラお好み焼き」とか「博多風道産子ちゃんぽんラーメン」とか言われてもきっと外国人は悩むだろう。
(2番目の例えは日本人でも混乱するが……)

また、ぱっと見ただけでは何がセットなのか見落としてしまう。
これは結構重要!
「オールドスタイルステーキ」という言葉に惹かれてそれだけのつもりで頼むと、パンが出てきたり、サラダが出てきたり、ポテトがついてきたり、結構色々「付け合せ」がついて来る。
小さな時もよく読んでおかないと「こんなに頼んでない!」と失敗する。

また、メニューを指差して「これ!」と頼んでも、それだけでは済まない。
中途半端に頼むとウエイトレスの質問攻めにあう。
「焼き加減」から始まって、付け合せのポテトの選択(マッシュかベークか)、ポテトの味付けの選択(バター、塩コショウ)、バターにした場合のバターのつけ方(いっしょに焼くのか、別に出すのか)、サラダのドレッシング(これが慣れないと結構聞きづらい。せいぜいサウザンが聞き取れるぐらいだ)……と、それぞれ選択しなくてはいけない。
もちろん「Yes」だけでは済まないし、「~~~~~?」と聞かれたからといって「Yes」とうっかり答えると、「@@も一緒にどうですか?」のサジェスチョンだったりするから、大変な事になる。

最後に、日本でよほど胃袋に自信がある人でなければかなり控えめな注文をする事をお勧めする。
なぜなら、量が半端じゃなく多い。本当に多い。
そして、数々の質問の中に「量」に関する質問はないのだ!
と、言う事は、デフォルトで「大盛り」だという風に思っておいて間違いない。
うっかり「Extra……」なんて頼もう日ならどうなるか私には想像もつかない。(恐ろしいのでそんな事はした事ない。)
何日か滞在して「あ、これは量が多そうだな」と勘が働くようになってきたら、セットの何か1つを抜くようにするとよいかもしれない。
「I want to pass the salad」とか言えば、「サラダはいらないよ」という事になるようなので、参考にされたい。
(多分、英語としての文法やつづりは間違っているのであしからず)

そういった意味では、「プレート」を頼むといいかもしれない。
プレートとは1つの大き目のお皿にメインとそのつけ合わせが一緒に乗っているものだ。
今日はグリルフィッシュプレートを注文したが、白身魚のワイン蒸しみたいなものと、マッシュポテトとガーリックトーストと炒め野菜が少々ついて来た。量的にはロイヤルホストの2倍弱といったところだろうか。
これなら許容範囲だ。

日本人は義理堅いから「出てきたものは全部食べなきゃ」と頑張ってしまうかもしれないが、絶対に止めたほうがいい。
胃が持たない。油の量はかなりのものだし、カロリーは見た目かなり高そうなものばかりだ。
「Thank you, It's very delicious. But I can't eat so much , sorry.」と言っておけば「まあ、日本人だし、しょうがないか」ぐらいの感じでウエイターを切り抜ける事ができる。
ちなみに、「もう食べないよ」ということをはっきり言わないとウエイターが寄ってきてくれない。
ウエイターが寄ってこないとお勘定ができない。アメリカではテーブルでお勘定を済ますのが一般的だ。

お勘定の仕方を少々。
(きれいに食べ終わったとして)ウエイターを呼ぶ。「Check please」とか「Give me check」と言うとしばらくしてウエイターがバインダーではさんだ伝票を持ってきてくれる。
注文したものがズラズラ書いてあって、下のほうに「BASE(Subtotal)」「TIP(Gratuity)」「TOTAL」という項目がある。
BASEは税金も含めた合計。TIPはチップの額。TOTALはBASE+TIPの額である。
そう、チップという習慣があるのだ!!

目安ではBASEの10~15%ぐらいをTIPするのが普通のようだが、最低でも1ドルぐらいは付けたほうがいいだろう。
よって、たとえば$8.45の食事をしたとしたら、BASEは既に記入されているので、TIPに$1.55、TOTALに$10.00と書くのがスマートか。
クレジットカードの場合はさっきのバインダーにクレジットカードをはさみ、現金の場合は現金をはさみ、ウエイターを呼ぶ。
そしてウエイターがレシートを持って帰ってくればOKとなる。クレジットカードの場合は伝票にもう一度サインをする必要がある。

また、場所によってはTIPの項目がないところがある。
ないからといってそのまま出て行くと無礼なので、おつりはいらないよ(You take Change)と言っておつりを受け取らないか、正しいおつりを受け取った後に、1ドル札と小銭いくらかをテーブルに残して去りましょう。

これが今の所私が正しいと思っているアメリカのレストランの利用法だ。
ただし、本当かどうかわからないが……。だれか教えて!(爆)



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