早いもので、もう3週間の出張のうち半分が過ぎてしまった。
早いのか？まだなのか？
まあ、とにかく半分が過ぎてしまった。

この1週間半の間にどんな収穫があったか？
「英語が上達した」なんていうアホな答えはやめよう。正直な話、英語なんかこれっぽっちも上達していない。
強いて言えば多少発音が上達したかもしれない。文章はムチャクチャでも単語の意味さえ正しく伝われば後は何とかなるものだ。英語のテストじゃないんだから。
それから「アメリカの文化にふれることができた」なんていうのもやめよう。アメリカの「習慣」に触れこそすれ、「文化」と呼べるものにまで到達できたかは非常に怪しい。

某サイトに書いてあった事だが、「海外に留学に来ている人間は留学自体が特別であると思いすぎている。留学して何を得たかが大事なのではなく、留学している事がえらいと勘違いしているのだ。」
本当にそのとおりだと思う。
私程度の英語力でもそれなりの度胸と気合さえあればどこの国だって過ごせるのだ。誇張ではなく。
だから「アメリカにいるんだ！！」と声高らかに言うつもりはない。ただ日本を離れているに過ぎない。

研修の内容以外で私が得たものは「アメリカ人は日本人ほど「外国人」というものに特別な感情は持っていない」という事だ。
日本にいれば「あ、外人だ」と非常に意識するだろう。しかし、ここでは誰もそんな事は思わない。まあ、実際に彼らに聞いたわけではないから本当のところはわからないが、とりあえず私はそう感じた。

そのいい例が、私がアメリカに来てから一度も日本語で話し掛けられた事がないということだ。
まあ、日本語が英語ほどメジャーじゃないからと言ってしまえばそれまでだが、日本では「とりあえず挨拶ぐらいはその人の国の言葉でしてあげよう」とか、「その人の国の言葉で話してあげたほうが親切ではないか」と考えてしまうのではないだろうか？とりあえず日本語でそのまま外人さんに話し掛けてしまう人はまずいまい。

しかしここでは「英語ができる事」がある意味当然なのだ。
「＠＠人」「＊＊人」で鼻ク、「英語を話せる人」「そうでない人」の2つしかいないのだ。
外見がどんなに東洋人であろうと宇宙人であろうと、多分回りの人は「Hello」と声をかけてくるだろう。決して「こんにちは」とは声をかけてこないのだ。

逆に、アメリカ人と外国人というものを誰も意識していないからそうやって「自分たちと同じ言葉」で話し掛けてくるのではないだろうか？そういった意味ではとても外国人に対してフレンドリーなのかもしれない。
「パードン？」と言えばホテルのフロントだろうがスーパーのレジだろうがガソリンスタンドの店員だろうが、必ずもう一度ゆっくり言い直してくれる。
「言葉が通じないんだからもういいや」とはならないのである。研修を一緒に受けている仲間にしたってそうだ。
この寛容さは日本人が日本で真似しようとしてもできないだろう。


ただ、ちょっとやだなと思ったのが、接客業の人たちの笑顔のなさだ。これについては信じられないかもしれないが日本のほうが数倍ましだと思う。
泊まっているホテルのフロントのお姉さんたちは実ににこやかに迎えてくれるが、他はほとんど笑顔で向かいいれられた事がない。いやいや、本当だってば。
「何か悪い事したか？」と思ってしまうぐらいめんどくさそう～～～～に応対してくれる。
こればかりは何とかならないかと思ってしまう。やっぱり日本人のほうが人間関係としての接客というものに対して職業意識が高いのか？

それから、ぜひお勧めしておきたいのがNatural Speedの英語に耳を慣らしておくこと。
はっきり言って文法だの語法だのにはたいした意味はない。相手の言っている事を正確に理解して、相手の求めるものにそれなりの回答をすればあとはちゃんと理解してくれる。
ただ、ネイティブの英語は日本で一般的に聞くような英語よりもず～～～っと速い。本当に速い。
日本の英会話教室や学習用のテープは「ネイティブスピード」と銘打っていても明らかにのろい。
スピード的には同じなのかもしれないが、理解できない発音や単語が結構多い。
話の流れも同時につかみながら探っていかなければならないので、題名やテーマの既にわかっている会話テープや授業よりもずっとずっと労力を要するのだ。
おまけにこっちから話をどんどんつないでいかなければ向こうがどんどん話すし。

そんなわけで、何だかよくわからないでしまった。私のアメリカ行そのままじゃないか。
結局はいつものとおりに「まっ、なんとかなるっしょ」で済ませてしまう私でした。

やべえ、文章が酔ってるな。ハイネケンのせいか？