技術的雑談-LinuxでのVMWare Player ver1.0のInstall
環境
- 使用OS:Linux RedHat Enterprise Linux 3
- アプリケーション:VMWarePlayer 1.0
目的
- Linux上でVMWarePlayerをInstallする
手順
- VMWare社のHPでVMWarePlayerをDownloadしてくる。LinuxなのでRPM版がいいでしょう。特にユーザ登録などは必要ないようです。(http://www.vmware.com/)
- Linux上で、どこでもいいのでダウンロードしたRPMを置き、Installします。(rpm -i)rpmのInstallは普通に終わるはずです。
- ヴァーチャルマシン(以下VM)上でのネットワークの設定をします。/usr/bin/vmware-config.plをroot権限で実行します。指示内容は英語ですが、多分わかると思います。デフォルトで以下の設定がされるようです。
- VMNet0がHostへのブリッジ(実機のNICに対してそのままエイリアスで接続する。Host PC以外のPCからはネットワーク的には本当のPCとは見分けがつかない。但し、ネットワークにもう一つIPの割り当てが必要。)
- VMNet1がHost Onlyのネットワーク(VM内だけでの仮想ネットワーク。VM同士とHost PCは通信可能。Host PCの外からはsshのトンネリングなどで接続可能。)
- VMNet8がNAT接続(Host PCのIPに対してNATします。Host PCの他のマシンからは、Host PCがVMの通信を肩代わりしているように見えます。但し、VMをサーバとして外部に公開することはできません。…できなくは無いけど難しいのかな?^^;)
- あとは、vmplayerコマンドに.vmxファイルのpathを引数にして起動すればVMが立ち上がります。(例: /usr/bin/vmplayer hogehoge.vmx)
- ちなみに、vmware-config.plを実行したときに、Host OSのservice(/etc/rc.d以下)にVMNet用のサービスが自動的に追加され、起動されます。次回からはvmware-config.plの実行は不要。またservice,chkconfigなどで制御も可能。/etc/vmware以下にVMNetの設定ファイルやディレクトリがあるようですが、ここだけではなさそうです。(調査中)
※VMwarePlayerを実行するには、VM定義ファイル(.vmx)、仮想ディスク(.vmdk)が必要です。VM定義ファイルはテキストファイルなので最悪手書きでもOKです。仮想ディスクはQEMUのqemu-imageコマンドで-f vmwareを引数にくわえると作成できます。
Tips
- VMWarePlayerの起動にはXが上がっていてDISPLAYが設定されていることが前提ですが、VMをサーバとだけ利用する予定で、しかもHost PCでも普段はXを使っていない場合、VNCServerをあげておくという手があります。
- VMに割り当てたメモリーは必ずしも全部Host OSに要求されるわけではなさそうです。.vmxと同じディレクトリにVM用のswapファイルのようなファイルが一時的に作成されそれがメモリーとみなされるようです。試しに実メモリー512MBのマシンで仮想メモリー128MBのVMを6つ立ち上げてみましたが、立ち上がります。しかも昔のVMWareに比べれば全然スムーズです。でも、個々のVMに負荷をかければやっぱり重くなりますが…。
- Host Onlyネットワークを設定した場合でも、sshのPort Forwadingを利用することによりポート転送を行わせることは可能です。webなどの簡単なプロトコルはこれで外から受け付けさせることができます。
履歴
2005/12/27 -- 初版
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