技術的雑談-proxy越しにyumを使う
環境
- 使用OS:CentOS5.3
- yum:3.2.19
- wget:1.10.2
現象
- HTTP、FTPにProxyが設置されている環境でyumを使用する
対処
yumはCentOSで採用されているパッケージリポジトリシステムです。
Web上に用意されている、あらかじめコンパイルされているプログラムをダウンロードし、ある程度自動的にインストールする為の仕組みです。
プログラムはRPMの形でパッケージされています。
yumはパッケージ(.rpmファイル)をWeb経由で入手する為にインターネットに接続された環境で使用する必要があります。
作業環境によっては直接インターネットへの接続が許可されておらず、Proxyサーバを通してのみインターネットに接続できる場合もあります。
まず、yum自体のProxy接続設定は以下のどちらかを行う事で可能です。
- /etc/yum.confに以下の3行を付け足す。(又はコメントアウトされている箇所を有効にする)
- 「proxy=http:// Proxyサーバのアドレス:ポート
- 「proxy_username=Proxy認証のユーザID」(Proxy認証が必要な時のみ)
- 「proxy_password=Proxy認証のパスワード」(Proxy認証が必要な時のみ)
- 「export http_proxy=http:// Proxy認証のユーザID:Proxy認証のパスワード@Proxyサーバのアドレス:ポート」を実行。
後者の方法はそのコンソールセッション限り有効。前者はそのマシンで永続的に設定が有効。
また、yumでは.rpm自体を入手するのにwgetを使っているので、そちらの設定も必要です。
- /etc/wgetrcを編集する
- ~/.wgetrcを作成・編集する
前者はマシン全体でどのユーザでも有効。
後者はそのユーザのみで有効。後者を行う場合はファイルのオーナーをhomeのオーナー、パーミッションを600にする必要がある。
書き込む内容は以下の通り。
use_proxy = on proxy_user = Proxy認証ユーザID(Proxy認証が必要な場合のみ) proxy_passwd = Proxy認証パスワード(Proxy認証が必要な場合のみ) http_proxy = http://Proxyサーバのアドレス:ポート
履歴
2010/06/28 -- 初版
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