昼過ぎに晴れていることを知って出撃したのですが、 練習機が1機入院しているのもありまして、日没時間切れとなりました…。
備忘的に。
2009年10月の一覧へ戻る Flight Log トップに戻る
明けて当日。 心配していた早朝の濃霧も無く、無事に快晴の朝になりました。
早速機体の係留を解いて掃除をします。 残念ながら欠員は出なかったので予定通り離陸組のままでしたが、機体をそれぞれピカピカにしました。
展示機はモーターグライダーがGrob-G109B、IS28-M2、SF28A、セスナが172K。 それぞれ予定通り7時に大利根を飛び立って行きました。 大利根から下総までは片道15分。
着陸組を見送った後に、クラブ員のKMT先輩と一緒に残ったG109Bで散歩に出かけました。
今日のコースは大利根から一路日光中禅寺湖。 北関東はそのうちナビ訓練で飛びまわることになるので、その下見も兼ねて…。
RWY07を離陸してダウンウインドデパーチャーで進路を330°に取ります。 大利根から真っ直ぐ北上すると竜ヶ崎、阿見の飛行場や霞ヶ浦基地の空域にかかるので北北西に進路を取ると上手い具合にそれにかかりません。
私は右席でひたすら地図とにらめっこ。 牛久沼、筑波山はすぐにわかったのですが、北関東はあまりなじみが無いので地上目標を識別するのにかなり骨が折れます。
途中、小山上空を通過して日光方面へ。 上空から見るとまだあまり紅葉していないようで、シーズンはもうちょっと先のようです。
中禅寺湖手前の華厳の滝を空撮する為に少し旋回しますが、気が付いたときにはかなり近寄ってしまい、あまり上手く撮れなかったかも…。KMTさん、すいません!
第一・第二いろは坂あたりから風で揺れだしたので男体山に接近! 「山に来て揺れる時は山肌に近づけば揺れない」とのこと。 時間もそろそろアレなので、中禅寺湖の南を越えて足尾付近を越えて、渡良瀬川遊水地を目標に南下。 渡良瀬川遊水地は足尾銅山や田中正三で有名な足尾公害事件の舞台でもあります。
遊水地を過ぎると前方に「山」の字をひっくり返したようなキラキラ光るものを発見。 どうもそれが牛久沼らしいという事で、それを目指してひたすら真っ直ぐ。 風も穏やか。 KMTさんは小型機からグライダーまで乗る人なので、中禅寺湖から大利根まで真っ直ぐ高度を速度に変換しながら飛ぶあたりはさすがです!
何とか下総離陸組の集合時間の10時チョイ前に大利根に到着…と思いきや、離陸班の皆さんは既に私以外集合済みでした!皆さん、すいません!!m(_ _)m
今回のフライインは応募者多数の為、展示機に関しては「大利根〜下総基地」の着陸組と、「下総〜大利根」の離陸組に分けて貴重な「下総ログ」を多くの人がつけよう!という事になっていました。
陸路下総基地に着くと、P-3C用のデッカイ格納庫前にモグラが展示してあります。 この格納庫、大利根のモグラが全部入るんじゃないの??
目の前には川崎製の「世界で唯一外洋に離着陸できる飛行艇」のニューバージョン、US-2が! その他にもやたらと急旋回ができる国産輸送機のC-1とか、自衛隊仕様のYS-11T、もちろんP-3Cもあります。
展示場所にはロープが張ってあるのですが、私はまだクラブのジャンバーを持っていないのでちと入りづらかったですが、慣れてしまえば「ロープの内側に入れる優越感」が! 涙チョチョ切れものです。
途中、お弁当まで頂いたりしながら離陸の時間まで機体のそばから自衛隊の機体を特等席で鑑賞させて頂きました。 特に、体験搭乗のP-3CやYS-11が「お客さん」を乗せて離着陸する様子や、US-2のエンジン始動からタキシングを何も邪魔するもの無く眺められたのはフライインという貴重な体験に与れた特典です。 ありがたやありがたや〜。
YS-11はつい去年日本で飛ぶ民間機が全機引退してしまったので、北海道で度々YS-11に乗った私としては感慨深いものがあります。
US-2のタキシングをタンデムファルケの前で動画撮影していたのですが、US-2が向こうに行く時に物凄い風が!! おもわずファルケがひっくり返るのではないかと押さえてしまいました。 やっぱり4発機はすごいですね!
やがてウチらの離陸の番になりまして、衆人環視の中、搭乗してエンジン始動。 ファルケはカッコイイのか、前で写真撮影している人が多目でしたが、そこに私が乗っているんだ!!とか思って少し鼻高々でした。 (本当は荷物いっぱいで身動き取れなかったんですけどね^^;)
モグラならそのまま離陸できるほど立派な誘導路をタキシング。 自衛隊基地を誘導路の機体から眺める!もうKKI教官じゃないですが「鼻血ブー」です。
そのKKI教官のG109Bは離陸後に180度ターンして観客前をローパスしたとの事ですが、足の遅いファルケはなが〜い滑走路から離陸してそのまま帰途に着きました。
一歩下総を離れればそこはいつもの大利根の訓練空域。 帰りに下総管制圏外から大利根のRWY07ベースまで操縦させて頂きましたが、訓練生の私を教官の後席に乗せて頂けた事に感謝感謝です。 そんなわけで訓練生の身分で訓練機以外の機体でログをつけることができましたm(_ _)m いつもの機体ではないので勝手が違いましたが、たまには違う機体で飛ぶのもいいですね! 早く免許取ろうと思います。
クラブハウスに戻ると、そこではお土産の争奪戦が始まっていました。 目玉は「下総基地50周年記念ワッペン」。 ジャンバー持っていない私はワッペン獲得はできませんでしたが、頂いたフォルダーとカップに同じマークが入っていたので良しとします^^
このような貴重な体験をさせていただいたIJMさん、教官の皆様、社長、基地の皆様に感謝感謝です。
この週末はいっぱい飛んだ〜!!
デッカイフラップを総動員して気流を下に捻じ曲げます。
後席とはいえ、離陸前にこういうことはいけません(自分) キャノピーに写りこんでいるのは…。
突風!!.wmv(574)
大利根飛行場のすぐお隣に海上自衛隊の下総基地(「しもうさ」と読む)があります。 以前私も箱根に連れて行っていただいた帰りに上空からP-3Cを眺めさせていただいたりしました。
もちろん自衛隊の基地なので普段何もないときに遊びで降りたり入ったりできないのですが、クラブ員の方の働きで下総基地50周年祭に民間航空機として所属するクラブの機体が展示される事になりました。
で、メンバー募集!!となったのでもちろん応募させていただいたのですが、なんせ倍率高いです。 よっぽどの緊急事態とか、ほげほげな事をしない限りは自衛隊の基地になんで降りれません。 降りれなければログがつけられないので、めずらしい経験とログを勝ち取るために皆さん必死なわけです。
そんなわけで先月ぐらいからワクワクしながら待っていたわけですが、当初私は上空通過セスナの搭乗員に割り当てされて、着陸しないからログなし〜。 …と思っていたのですが、イロイロとありまして、繰上げ当選で「SF28A」というモーターグライダーの後席で離陸組にしていただける事になりました!!
SF28Aはクラブ内での通称「タンデム・ファルケ」。 G109BもSF25Cもサイド・バイ・サイドの2人乗り(搭乗員が左右に並んで座る)なので、タンデム(バイクみたいに前後に二人乗り)は初めてです。
「モグラ訓練生としてモグラに乗るからにはキャッキャとお客さんしているわけにはいかない!」とナントカカントカこじつけて、前席のFJN教官の練習飛行に同乗させていただきました。
タンデムファルケは主輪1つ+尾輪式+アウトリガー2個方式。 どーゆー事かというと、ほとんどの重量を胴体中央の主輪1個で支えて、ペラを叩かない様に尾輪式。左右にコケないように主翼下に支え程度のフニャフニャ素材の軸についた補助輪がついています。 機体もとっても軽いので、乗り組む時は機体が左右どっちかに傾いております。 横風が強い時はタキシング中に転がりそうです…。
RWY07から離陸。 とにかく遅い!!仕様だから仕方が無いのですがとにかく速度が遅い!! 笑ってしまうほど遅い!
離着陸で90km/h、巡航で約100km/h。 地上で見ていると離陸してもいつまでも小さくなりません。 乗っているとつまでも飛行場から出て行きません(笑)
かといってヘロヘロふにゃふにゃしているわけでもなく、とっても乗り心地は滑らかです。 飛行機よりは格段にグライダーに近いです。
上空で少し操縦させて頂きましたが、何か楽しい機体ですね! 初心者にとっては、後ろ席には最小限の計器しか無く、自分の真正面に前席の人の頭があるのでピッチとか調節するのが難しいですが、ノンビリした操縦感覚で「これぞモーターグライダー」って感じです。
(ああ!GPSレコーダーのデーターでゆっくりフライトを表示しようとしたらデーター取ってなかった!!)
30分飛行してゆっくりと帰ってきました。
夕方には明日の打ち合わせをして、成田にご飯を食べに行って、温泉に浸かって、飛行場にテント張って寝ました。
秋とはいえ、飛行場の夜は結構寒かったです…。 夏用大き目テントは…冬に使ったら死ねる。
そんなわけで明日の朝6:00に集合予定の「フライイン着陸組」のお手伝い&さらなる繰上げ搭乗を夢見て寝たのでした。
10月から仕事場が遠くなってヘロヘロしておりますので、日記が遅いのは御勘弁の程を…。
飛ぶ練習は「飛べる時に飛ぶ」のが鉄則でして、天候とか体調とかタイミングとかウデウデ選んでいると「訓練に最高の日」なんていうのはそうそうあるもんではありません。 増してや、ライセンスを取った後だって晴れの日ばかりではないのです。
とは言いつつも、やっぱり「天候を読む」「空気を読む」という技術は空を飛ぶことを志す者にとっては必要不可欠なものでして。 天気の悪い日は飛ぶのを諦めるというのもこれまた立派な「技術」だったりします。
で、長々と何を言わんとしているのかといいますと、 ……今日の大利根飛行場は天候が悪いのであります。
いや、朝起きた時はとっても天気が良かったんですよ。 まさに「ピーカン」って表現がピッタリな青空が広がってまして、ゴミを出そうと思って玄関から出た瞬間に「しまった!!」と本気で思いましたとも。
が、そこで横浜の天気=大利根の天気と思ってダッシュで家を出てしまうあたりがアンポンタンなのです。 なんせ道のりで100km離れているところですから、もうそこは別の天気があるのです。
このようなポカを何回かやっている経験上言わせていただきますと、横浜北部東京湾側と羽田空港周辺の天気はよっぽどの事がない限りは同じです。 ただ、横浜から高速湾岸線で新木場の辺りに行くと天気が異なります。
で、首都高C2に入ってそのまま常磐道に入るところでまた一つ天気が変わります。 常磐道を柏で降りて利根川沿いを東に下るのですが、国道6号線の橋を越えるあたりでまた一つ天気が変わります。
天気が変わるというのは今回の例で言えば、
でした。
思うに、神奈川県ではよっぽどの事がない限り天気は西から流れてきます。 これは相模湾が常に西から東に向かう海流の影響下にあることと、北関東からの「吹き降ろし」が横浜までは届かない事が関係すると思います。 現に、東京都北部や埼玉とは真冬で気温が5度以上異なる事も間々ありますし、特に湘南方面では海に近づくほど肌でわかるほど気温が高くなります。
しかし、どうも大利根では天気は北か東から流れてくる事が多いように思います。 これはに太平洋からの風と北関東の平野部からの風が利根川南岸の丘陵地帯に当たってできる壁で囲われた形になっているからだと個人的には思います。
なので、横浜を出る前にちゃんと天気を調べてから出て来る事にします…(反省)。
で、雨に追いかけられて昼前に大利根に到着すると、昼飯を食っている間にポツリポツリと雨。 このまま今日は地上待機かと思いきや、3時ごろには晴れ間が出てくるようになりました。 が、風は東から10kt。 ほぼRWY07正対風なのでTGL入門者の私でも大丈夫でしょうということで飛ぶことになりました。 よかったよかった^^
前回、ASO弁護士に教えられた通り、地上にいるうちに風向きと、それぞれのトラフィックのレグでの操作をシュミレーションします。
離陸して印旛沼上空へ向かい、軽くエアワーク。 トラフィックに戻ってTGLへ。
まだ横風着陸はわかりませんが、正対風の着陸では地上付近の風の変化の影響を避ける為に気速を増してアプローチするという感覚は何となくわかったかもしれません。
が、「パスはこれ!」というのがイマイチ決まらないのでRWY07のファイナルで川を越えたところの高さが2回のTGLと最後の着陸で全部違う…。 しかも「違う」ことはわかるけど、高度計を見れてもいないのでどれが正解なのやら…orz
そんな時はビデオを活用です!(外道)
ビデオを見るに、
最後の「滑り台」の正しい入り口を覚えるにはまだ時間が必要っぽいです。
で、結局、今日の訓練生は私だけでしたヽ(^▽^;;)ノ
夜はKBN先輩と焼肉を食べに行き、ASO先輩のハンガーを襲撃しに行って楽しく過ごしました。
Flight Logに戻る
最終更新日時:最終更新時間:2009年10月12日 20時01分28秒 トップページに戻る
2023/6/4
2023/5/31
2023/5/29
2023/5/28
2023/5/27