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Flight Log 2009年11月

Flight Log 2009年11月


2009-11-8

  Flight Log 2009年 11月 08日 - TGL×6 + BBQ×2


昨夜のうちから「明日はバーベキューです」とお触れが出ていた上に、「バーベキュー要員は9時集合!」と号令がかかったからには遅刻するわけにはいきません。
前日11時に寝て朝6時半に出発したのですが…途中で事故渋滞に巻き込まれて飛行場到着は9時ギリギリ。

早速ホワイトボードに名前を書いて「(買出し)」と注釈してお肉の買出しに出かけました。
注意)別に飛んでいったわけではありません。車で行きましたので悪しからず。

「4nm West of 大利根」の小林牧場をかすめて行きました。
(本当に飛んで行ければ片道10分もかからないんですけどね…。)

買い出し終わって戻ってきたのが11時前。
火をおこそうとゴソゴソしているとあっという間に自分の番が回ってきました。
今日はナビ訓練に出かける方が2人もいらしたので「ローカルでグルグルする人はとっとと飛んでください!」というわけだったらしいです。

前の訓練生の方が降りてきたらその場で乗員交代して乗り込みます。

今日のコンディションはほぼ真北〜北北東の風、微風。
帰ってきたときの観測値で50°から3kt。
TGL初心者には絶好のコンディションです。
モヤがかかって視程が低めなのと、雲底が低い(多分2000ft切っていたと思います)が少々気がかりではありましたが…。

RWY07にタキシング、ランナップ、ラインナップ、今日はちゃんと全部ATCできましたヽ(^▽^)ノ
噛んだりボケたり今まで散々でしたが、これも好天のおかげ。

んで、離陸も軽やかに〜と行きたかったのですが、上昇速度が一定せず、最初のターンで400ft程度。

教官「う〜ん。500ftでターンしたいね。上昇率が一定していなくてロスしているから届かないんじゃない。」

クロスウインドからダウンウインド、プレランディングチェックを済ませて、ダウンウインド・コールのATCを入れます。
(ぱっと「右」と「左」が出てこないのは左右盲ってヤツなんでしょうか…orz)

ベースターンをして、滑走路位置を意識しながらターン直前でエンジン・アイドルにしてファイナルターン。
旋回しながらターニング・ファイナルのATC。

とにかく滑走路に軸線を合わせるのに必死!
「ここかな?」という方向に向いて気が付いた時には川を渡りきる直前。
しかも高度は700ftぐらいある。

高い!高すぎる!

おりゃぁ!とダイブ全開で降りますが、ダイブ全開ってやっぱり怖い…。
正直なところゴーアラウンドする事も一瞬考えましたが、なんとか高めに飛行場に到達。
接地帯あたりでフレア…その先に着地。

残っている滑走路が短いので尻を上げてとっとと離陸します。

まずは先程の「離陸最初のターンまでに500ft」の注意と、ファイナル前のパワーカットの点についての注意。
パワーカットの地点が無風状態に対しては遅すぎるとの事。
さらに、ベースターンの地点が少し手前だったのでファイナルターンからの高度の消化(?)が少なかったとの事。

まずは離陸で水平線と速度計を気にしながら110km/hを厳守。
今度は最初のターンまでに500ftに達する事ができました。

次にベースターンの位置。
赤白鉄塔から1本目の灰色鉄塔と次の灰色鉄塔の間を通るようにしますが、焦らずに1本目の灰色鉄塔が左翼端にかかるまで待ってからターン。
ベースで北風に流されないように偏流を取って、利根川を渡った土手の上でパワーカット。
(結構遠く感じます…。今までが適度に向かい風の時が多かったからでしょうか?)

ファイナルターンは滑走路の延長線上に機軸が乗るようにターンしますが、乗ったつもりでも教官に「もうちょっと右」と言われてしまうのは無意識のうちにスピナーを自分の正面と捕らえてしまっているからでしょう。(今にして思えば。)
ダッシュボード左側のスピーカーの左端を滑走路の白線に載せるぐらいの感じで、右翼で駐機場の機体を蹴飛ばすんじゃないかという気持ちで軸線に乗せます。

滑空スピードは115km/hを死守。
130km/hの巡航からパワーカットした時に緩やかに機種を上げて「115km/hの姿勢」にします。
でもこれ以上機速を抜くのは厳禁。
(でもATCでマイクを探したりすると無意識に引いてしまう…。)

2回目のTGLは自分でも「お?!」というほど高度と降下角については上手く行ったと思いました。
高度計を見てもきちんと「川の手前で500ft、川を渡って400ft、飛行場に入って200ft」を通っています。

教官にも「今のパスで教科書通りですか?」と聞いたところ、「いいんじゃない」との事。
このパスの時の滑走路と機首との間の見かけ距離を覚えます。

最後の最後でフレアのタイミングが速くて接地点が先に伸びてしまいました。
教官の「もう一回フレア〜」というアドバイスが「ここで慌てるな」ということを物語っています。
視線を遠くに移すタイミングで地面が近いような気がしてここでも無意識のうちに引いてるんだろうなぁ…。

接地して、尾輪をつけたまま速度を殺し、スポイラーをしまってパワーを入れますが、左右がヨレてスロットル全開まで少し躊躇があったのですが、

教官「パワー!パワー!」

…すいません、左右に気を取られて滑走路の残り距離が見えていなかったようです。
これも「一つに集中してしまわない」ですね。

その後、合計で5回のタッチアンドゴーを行いましたが、自分的にはパス角はその2回目が今日の最適、左右の位置は最後のTGLの時が最適、離陸から上昇は3回目か4回目が最適だったと思いますが、さすがに5回もやると、今これを書いていて思うのですが、正直なところ記憶し切れません…orz
トリ頭の私には「はっきり全てを覚えていられるTGLの回数」は3回程度ということでしょうか…orz

ただ、離陸からの累積減点数が減れば減るほど余裕ができて「着陸が楽になる」というのは良くわかりました。
少なくとも2回目の「良いパス角」に乗れたときは左右の位置に集中してしまっていても速度や高度がブレませんでしたし、その左右のブレも「自分の正面の捉え方」が減点無くできるようになれば多分何も問題ではなくなるんじゃないかと感じます。

ただ、「わかることとできることは別のこと」という事で、これも何回もやって最適なパターンを覚えていくしかないのでしょう。

(これに向かい風や横風が加わったらやらなくちゃならない事がもっともっと増えるわけで…あーおそろし。)

しばらくは訓練時間を30分に絞って、TGL3回程度に集中して消化できてからおかわりをするというのも手なんじゃないかと思いました。

GST先輩や某ソルジャー先輩に話を聞くと、
「着陸の時はパワー絞った後は高度計は見ない。滑走路とカウルの隙間を一定にして、機軸をあわせることができれば自然にその高度でそのポイントを通過できるよ。」
との事。
なるほど。

訓練の後はバーベキューをして、片づけをして、成田空港に帰国する両親を迎えに行きました。
弟も合流して成田の「いろり屋」で炉端焼き。

1日に2回もバーベキューを楽しみました。

ところで、帰ってきてから某所のブログを見たんだけど、「4°のパスの見え方」を土曜日にやってたみたいなんだけど、すっごく気になる!!
今度聞いてみよう。

  • お疲れ様でした^^ 短期集中案のハーフタイム訓練、良いかも知れませんね。1度、降りて頭を休めてハーフタイムおかわりしても良いし。訓練がんばってください^^ - たまっころ (2009年11月10日 18時18分24秒)

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2009-11-3

  Flight Log 2009年 11月 3日 - 隙間フライト


日曜日のフライトが強風で20分だったのでリベンジというわけではないですが文化の日も飛行場に行きました。
前日の成田空港のTAFでは「風速20kt、ガスト30kt」となっていた為、今日も強風かなぁ〜と思っていたのですが、起きてからMETERを見ると「7kt」。

……?!

完全に出遅れましたがとにかく行かない事には乗れません。
出足も遅く、例によって練習機は1機まだ入院中の為、今日は日没までに順番が回って来なさそうだなぁ〜と思いつつ、他の機体の準備をしたりしながら待っておりました。

しかし時間が経つにつれ日没前に自分の番が回ってこない公算が益々濃厚に…。

「まあ、そういうこともあらーな。」といつもの通り炭火起こしたり鶏肉焼いたりモチ焼いたり食ったりしながらのほほんと過ごしておりました。
(オマエは飛行場に一体何をしに来ているんだ…(自問))

いよいよ日没直前になり、ほとんど「また来週〜」と思い込んでおりました。

今日の訓練絶望的となった私はといえば、グライダー組の練習が終わったので曳航機のシートをかけたり片づけを手伝ったりしておりました。
機体をロープで係留したりシート掛けたりするのは自分の中ではなぜかとっても楽しい作業だったりするのですが。

訓練機も降りてきまして、ノッコノッコと駐機場へ向かってきました。

で、今日は曳航機パイロットをされていたYMT主任教官殿が、

YMT教官「あ〜…(名前を思い出すのに数秒)、Tsubasaさん」
私「はい。」
YMT教官「(手招きで)チョットチョット」

連れられてスポットに入った訓練機の横に。

YMT教官「今日は文化の日なので、クラブの伝統に従って、来た訓練生は全部飛ぶことになっています。」

(ホンマかいな…?)

もうすぐお日様は西の地平線の彼方に沈もうとしているところですが…。

YMT教官「はい、ベテラン訓練生さんはとっとと降りて、KKI教官はそのままでいいから。」

ほえ??

YMT教官「はい、Tsubasaさん、このスキに1周だけ飛んできちゃって下さい。」

あへ? 飛んでいいの??

ってな事で、飛行場の周りを1周だけできることに相成りました。

時間短縮の為、私が乗り込んでシートベルトしている間にKKI教官がエンジンかけてRWY07までタキシング。
ラインナップした所で操縦を渡され、駆け込み1周の訓練開始となりました。

東の滑走路の向こうには夕暮れ空に浮かぶ真ん丸お月様。
「月に向かって離陸!」とか言ったかどうかは定かではありません。
むしろ唐突に1周できることになって私の心構えの方ができてないぐらいで…。

まだまだ初心者の私の場合、地上にいる間に風を見て、飛行場の場周経路の各辺で「コッチの風だから機首をややコッチに振って…」とかリハーサルしておかないと上空であひょ〜んな状態になるのですが、今日に限ってはその時だけ全くの無風。
(日没前の夕凪ってヤツですかね。)

おかげ様でムズカシイ事は何も無しで離陸。
(上手くできたかということとはもちろん別物ですが。)

200ftでエンジンをフルパワーからちょっと絞って、400ftで補助の燃料ポンプOFF。
利根川上で左に90°曲がって澄んだ空気でハッキリ見える筑波山に向かって尚も上昇。
900ftで水平飛行に移って巡航までスロットルを絞って、トリムを取る。

いつもはこの辺でスロットルが一発で2700回転に入らないとかピッチが水平になっていないとか気を取られている隙に風に煽られてとかでヘロるんですが、こういう時はなぜかキチッと入ったりするんですね。
用意ができていないことから来る緊張感の副作用でしょうか。

新利根川の手前で左に90°回ってダウン・ウインド・レグに。
ちょっと早く回りすぎて川より左に寄ったので右にちょっと修正。

正面には木枯らし1号後の冷たい空気の向こうにクッキリと富士山のシルエットが!

私「富士山ですね〜!」
KKI教官「富士山だね〜!」

見とれている間にレグの中間に来たので急いでプレ・ランディング・チェック。
補助燃料ポンプをONにして高度をチェックするとちょっと高めなので修正。

第三旋回目標の赤白鉄塔の2本先でさらに左90°旋回。
今度の目標は鏡のような水面の印旛沼の真ん中あたり。

左下には空に照らされて光る利根川とアスファルトの滑走路「25」マークが見えます。
急いでいる割にはこういうものが見えてしまうのですね。

滑走路の中心線の延長と機体の軸線が重なる地点に近づくとスロットルをアイドルまで絞り、左90°…未満の最終旋回。
(ちょっと行き過ぎてしまいました。)

軸線を右にずれているので左に直していたらチト高度が高めに侵入してしまった。

川を越えたところでダイブブレーキのロックを外して、そろそろとダイブを開く。
高いのでもっと開く。
開きすぎたのでちょっと戻す。
速度が遅くなりすぎないように機首を下げる。
軸線が外れないように調整する。

そうこうしているうちに機体は道路を越えて飛行場の敷地内へ。

滑走路前の芝生上空で滑走を全体を見るように高さと降下角を確認。
「25」のマーク上であることを確認してダイブ全開。
操縦桿を緩やかに真っ直ぐ引いて、そのまま…そのまま…接地。

滑走の勢いが死んできたところでチョイチョイと車輪のブレーキをかけて、滑走路から出る。

トロトロとタキシングして元のスポットへ戻ってまいりました。
(駐機場の軸線から左に1.5m程ズレていましたが…。)

パーキングブレーキをかけてエンジン停止のチェックリストを実行して、メインスイッチを切って訓練終了。

この間、8分。

今日は訓練に出られず帰るのか〜と思っていたのがわずか8分ではありましたが飛ぶことができました。
ありがたやありがたや。
日曜日のモヤモヤも吹き飛ばす事ができました。

無風のクリアな空を、しかも日没前の大変ファンタスティックな空を飛べて、しかも「あちゃー」なミスも無く降りて来れて大変ありがたかったです。

YMT主任教官様、KKI教官様、そして離陸前に無線でツッコまれ、地上に降りるやヘッドセットのケースを機体に置き忘れつつ引きずり降ろされたGSTベテラン訓練生先輩、本当にありがとうございました。
大変楽しかったです。
m(_ _)m


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2009-11-1

  Flight Log 2009年 11月 01日 - ロータックス・ファルケと強風


先週に引き続きグローブが1機お休み中なので、今日はちゃんと早起きして飛行場に行きました。

天気予報では時間が経つほど風が強くなるとの事で。
この時はあまりまだ気にしていなかったのですが…。

新鋭ハスキーがデビューするまで今の所グライダー曳航機のロータックス・ファルケが週末から手入れが終わって飛行場に戻ってきていました。
ロータックス・ファルケはファルケのモーターグライダーですが、エンジンがロータックスの強力エンジンの為、「モーターグライダーなのにグライダーを曳航する」という大利根ならではの光景を見ることができます。
他の滑空場を知る人たちは「あぶねーなぁ」と言いますが、これを見慣れてしまうと…別に何てことはありません。
(ASK13に重量級の人が2人乗っていたりするとさすがにツラそうだったりしますが…。)

「飛行廃人」ならぬ「廃神」として名高いH岡さんが今日は曳航パイロットをされると言う事で、曳航前の慣らし運転で乗せてもらうことができました!

ちょっとインカムの調子がイマイチでしたが、とりあえず発進。
RWY25から離陸しますが…、スロットルを開けた途端

アホですか!

って程短距離で離陸します。
フルストップ状態から目測で100mかかってません。
しかも足が離れてからの上昇率がすごい!
600mの滑走路端まで行く間に200ftぐらいに楽々達します。
なんなんですか、コレ。

神「すごいでしょ〜。物理法則を完全に越えてますよね。」
私「笑うしかないですねwwwww」

機上での会話。

別に普通のモーターグライダーなので物理法則を無視しているわけでもないし、上昇力はあるものの前方向の速度は普通のファルケと変わらないのでとってもゆっくりです。
しかし上昇率がおかしいwwww
まるで真上に持ち上げられている感じです。

1000ftに高度を取って沼の上でグルグルしてみますが、挙動自体は至って普通のファルケで牧歌的です。
スロットルなんて巡航状態では1/5ぐらいで足りてるし。
以前主任教官殿の言っているのを聞いた所では、飛行機の前方向のスピードは主翼の形で決まるので、エンジンを強力なものに積み替えても極端に水平方向の速度が速くなったりはしないんだそうです。

上空で少し触らせて頂きました。
「設計が古い機体だから操縦桿が少し重いでしょ?」とのお言葉でしたが、重いというよりは「利きがゆっくり」という感じですかね。
飛行自体はとっても安定していて上空にいても何かに乗っかっているかのように安定しています。
飛行機よりかは明らかにグライダー的な操縦感覚なのでグローブで訓練している私には「慣れてしまったらヤバい機体」なのは間違いないです。
ただ、ファルケ自体は低速な上にとっても操縦感覚が素直で安定しているので、モーターグライダーの訓練をファルケでやっている所も多いそうです。

その後飛行場に戻ってきてタッチアンドゴーかと思いきや、H岡さん、何を思ったか着地の後完全静止します。

「?」

と、思っていると、そこからフルスロットルで再離陸!!
それでも滑走路半分使っていませんwwww

神「元々ゆっくりな機体ですからこんな事もできちゃうんですね〜。すごいですね〜。」

なるほど。
しかしここまで短距離離着陸できてしまうと笑ってしまうしかありません。
マージンを無視すれば300mでタッチアンドゴーできてしまいます。
そりゃぁ、曳航索を落とすときに50ftぐらいで低速進入して滑走路端に索を落としてそのまま着陸できるんですから。

そんなわけでハスキーがデビューしたらどこかに行ってしまうと噂のロータックス・ファルケに乗ることができまして。
廃神様に感謝感謝ですm(_ _)m

話は前後しますが、練習機の始業前のランナップを大先輩T橋さんから仰せつかりました。
地上点検をして乗り込んで、チェックリスト通りにエンジン始動チェックリストを行います。
だいぶ寒くなってきたのでエンジンがかかりづらくなってるだろうな〜と思ったので、乗り込む前にプロペラを手で20回転以上しっかりと回しておいたのですが…、

かかりません。

3,4回セルを回してみたのですが、時々爆発らしき兆候はあったのですが、一向に回ってくれません。
ブレーカーが飛び出していないこと、スイッチ状態が正しい事、スロットルの開度、チョーク、燃料ポンプ等などもう一回確認してキーをひねってみたのですがやっぱりかかりません。

見るに見かねてT橋さんが様子を見にきました。

T橋さん「かからないねぇ。チョーク引いた?」
私「目いっぱいです。」
T橋さん「スロットルは?」
私「変えて何回か試したけどダメです。」
T橋さん「う〜ん、じゃあ、ちょっとスイッチ切って。」

T橋さんが手でペラを回します。
さすがにいきなり回り始めたら大事ですからマスターは切っておきます。

圧縮のあたり?でペラを少しガクガクしたりしながら回す事数回。

T橋さん「これでもう一回やってみて。」

今度はかかりました!!
さすがは東京に東京タワーと霞ヶ関ビルしか無い頃から飛んでおられた猛者です。
(何をやったのか聞きそびれた…)
ありがとうございますm(_ _)m

が、寒かったせいか、あんまりエンジンのご機嫌がよろしくありません。
時々エンジンが咳をします。
このあたりはラジコンのエンジンとおんなじだなぁ…。

10分程回しているうちに油温も上がって、回るようになったので無線のチェックをした後、エンジンを切って降りました。

私「T橋さん、ありがとうございました。」
T橋さん「調子悪かったね。」
私「回ってからも時々咳き込んでましたが、多分大丈夫だと思います。」

後で『あふたーもぐらそろ』を読み返してみたら、どうも燃料ポンプを一旦ONにしてからプロペラを手回ししていなかったから燃料が送られていなかった?
むむむ、今度はもうちょっと念入りに回しておいてみます。

私の前はホワイトボードに名前が2つ。
11時過ぎに私の訓練の番になりましたが、北風が段々強くなってまいりました。
220°、13kt、ガスト20kt超って所です。
一応RWY25に大体正対だったので「大丈夫でしょう」って事で。
地上でレグごとの偏流方向をシュミレートしてから乗り込みました。

エンジンをかけて滑走路端までタキシング。
ちょっと風が強いのでターニングパッドの上で一旦風上を向いてランナップします。

「大利根ローカル、JA2351、タインナップ、RWY25」
無線を入れてファイナルの機体がいないことを確認して、滑走路の上に出ます。
(アセって滑走路に出た所でテイクオフの無線を入れてしまった。)

軸線をあわせてパワーを入れます。
走り出してきちんと前に向かって安定して走り出したらフルパワーに入れます。
滑走路に対してやや左からの風。向かい風なので尾輪を早めに上げる…のを忘れてました。
尾輪を上げようとスティックを突っ込むといきなり頭を左に振られて、押さえ込もうと右を踏んだら思いっきり今度は右に取られて蛇行状態!
左翼も下がって地面スレスレ!!
正直「死ぬ〜!」と思いましたが、何とか離陸。
ふぅ〜。
波乱のスタートです。
足が離れてからもスピード感とスティックの感触が何かちぐはぐで上昇がゆっくり目?
スピードメーターを確認しつつ、風にもまれつつ何とか上昇。
結構時間がかかったように思えましたが、向かい風で対地速度がそれほど出ていなかったからか、何とか旋回点へ。

そういえばRWY25でタッチアンドゴーを本格的にするのは初めてなことを思い出して教官に申告。
経路自体はRWY07の反対なのでダウンウインドへはいつもの赤白鉄塔の横を目指して進みます。

風が息づいているのでそのたびに舵を取られて「ふのぉ〜」「うりゃぁ」と進路を保ちます。
ダウンウインドでプレ・ランディングチェックをして、地上の黄色い屋根の倉庫を目印に右に回ります。
(黄色い倉庫は意外と小さくてみづらいので、斜め前の野球グラウンドと、その横にある集落と集落の間を目安にすると大体良いかと。)

ファイナルターンで右旋回すると、左に流れる流れる。
つい滑走路に軸線を合わせるので精一杯になってしまってクラブ取るのが遅れたようです。
進路が左右定まらないので高度を見る暇も無くスピードを保つのが精一杯。
滑走路上に高すぎに入ってきても死にませんが、速度が無くなったら死んでしまいます。

川を越えてからやっと右に持ち替えてスポイラーを出さなくてはならない事を思い出す始末。
それでも高度がちゃんとコントロールできていなかったからなのか蛇行でロスったのか、何だか届かない風味…。
スポイラーアンロックのまま進入して、飛行場敷地に入ったぐらいでスポイラー全開。
ナントカカントカ滑走路に足をつけることができました(汗)

で、教官判断で、今日はコンディションが荒れていてまだ技量が追いついていないので、変なクセをつけないために訓練は中止…。
そのまま滑走路を出てスポットに戻りました。
(この時点ではまだ心臓バクバク状態なだけで何も考えられていませんでした…。ってか、教官も気が気じゃなかっただろうなぁ…orz)

クラブハウスに戻ってデブリーフィング。

教官「ま、荒れているときに余裕無く無理に飛んでも身に付かないし、飛行時間がもったいないからね。」
確かに…。

ただ、離陸にしても着陸にしてももうちょっと「考えられた」事があったんじゃないかなぁ…と反省しきり…。

  • 向かい風なのでもっと早めに尾輪を上げるべきだった。
  • 離陸滑走中も風上エルロンで姿勢を安定させるべきだった。
  • 離陸中進路を取られた時に右ラダーを離し過ぎてしまった。もっと早めに横風に対する対策を始めるべきだった。
  • ファイナルターンは風に流される事を見越してもうちょっと早く回るべきだった。
  • タッチアンドゴーが無理だったらエアワークに切り替えて、上空でスクエアしても良かったかも…。

などなど…orz

それから、横風離陸の上昇時の経路についても誤解していたようで、
「足が離れたら200ftまでは何があっても真っ直ぐ」というのを、「流されてもそのまま」と勘違いしていました。

正確には、横風で離陸したら機体は風上を向こうとするので、そのまま風上エルロンを緩めてラダーを踏んで、エルロンで機体を水平にして、滑走路に対して真っ直ぐにクラブの状態で上昇するのが正解のようです。
なるほど。

そんなわけで、今日の訓練は20分で終了。

飛行場宛に新鮮なサンマ50匹が送られてきたので、炭火を起こしてサンマを焼く事になりました。
風も段々と強風になってきてバーベキュー用品が飛ぶ飛ぶ〜。
おかげであんまり扇がなくても火がつきましたが。

サンマ自体は皆さん天候を見越して早めに昼食を済ませていてあまり消化がよろしくありませんでしたが、サンマの竜田揚げもしまして、多分自分で3〜4匹分ぐらいは食べたかなぁ〜と。
大変おいしゅうございましたm(_ _)m

クラブハウスでは隣のクラブに一時移籍(?!)してセスナの免許にも挑戦しているMRTさんと先程の廃神様が「セスナの機体のクセ」から「機体の違いによるクセの違い」などについて話しておられました。

「セスナはパワーを入れるとすごく機首が上がる癖があって、特にゴーアラウンドとかの時はすごく機首が上がっている人もいたりして危ないね〜」
とか、
「モーターグライダーに乗っていると、危なくなるととりあえずスティックを押して機速をつけることを考えちゃうけど、例えばヘリの場合、不安定になった時にはサイクリックを引くんですよ。そうするとローターに吊り上げられて機体が安定する。」
とか、
「機種とか機体によってイザというときの扱いが全然違うから、そのあたりはしっかり頭を切り替えて乗らないとね。」
との事で。
さすがはウルトラライトからビジネスジェットまで1万時間の神様ならではの体験です。

その廃神様に今日の教習中止の事を話すと、

「飛行機の操縦が『うまくなる』っていう事は、いろんなパラメータを『同時に』気を配れる事になる事なんですね。
例えば着陸の時の速度の保つのとかは全体の注意力の20%ぐらいで保てるようにならないとダメなんですね。」

なるほど…。
含みの多いお言葉でした。

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最終更新日時:最終更新時間:2009年11月05日 00時28分06秒
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