IPv4枯渇

なにやら、IPv4の枯渇が「始まった」みたいですね。(関連ニュース記事

何だか「終わりの始まり」みたいな言い回しだけど、結局これが何を意味するのかはイマイチピンと来ない。
私のようにはばかりながら「専用IP」を1つお借りしてサーバー運営ごっこに精を出すフトドキ者としては何だか申し訳ないような気もしないでもない話ですが、そもそも超大雑把に「4,294,967,296個」(=43億個)しかないアドレスだし、一人1つなんてものでもないので、実質的にいきなり普通の人がIPv4が枯渇して困るのか?という疑問は確かにある。

例えば、大手プロバイダーではプロバイダーに加入している人たちにプライベートアドレスを振っているので、今回のグローバルIPアドレス枯渇問題とは全く関係が無い。
グローバルな視点から見ればこういったパンピーの為のプロバイダーは何千人・何万人で10数個程度のIPを「共有」しているので非常にエコだったりする。

かと思えば、インターネット黎明期に「よくわからないけどとりあえずアドレス確保しておくか」って程度の大学とか企業とかが数万個単位のアドレス範囲を割り当てられたままに、いわば占拠している状態だったりする。
現実的な話、1つの企業や大学がグローバルIPアドレスを数万個持っていたって全くの無駄だったりする。
でも既得権限というか因習というか、そういう「IPごくつぶし」的な団体は確かに存在する。
そういう団体に限ってそもそもの組織内でのネットワーク設定だとかIP割り振りなどの把握ができていなかったりするので、IP範囲の一部などを返上するみたいなことが簡単にできなかったりする。

あまり知られていないのかもしれないが、IPの割り当てを受けている団体や個人はある程度公に公開されている。
不肖・拙サイトも全世界的に住所だの名前だの本名だのを晒している。
少なくともドメインを個人で所有している人間は誰でも連絡を取ることができる。
「インターネットの匿名性が~」云々とシタリ顔で言う人間は、そもそもインターネットというものが本来匿名性とは遠く離れている場所から出発したことを知っているのだろうか?

これを機にIPv6化が進むのかな?
それこそもっと本当に困らないと進まないだろうな~。

こっそりとウチのサイトもIPv6対応にしてみようか?
IPv6のアドレスはすでに振られているし。


<追記>

・・・なんてことを書いていたら世の中には頭のいい人がいるものだ。

覚悟はできてますか? - トンでもなく高価なIPv6
http://www.unixuser.org/~euske/doc/ipv6ex/index.html

自分の思っていた「IPv6って本当に普及するの?」というモヤモヤを上手く言い表してくれています。