モーターグライダーの訓練を始めて2年8ヶ月。
First Soloに出る事が出来ました!!
書いているうちにだんだん長くなってしまったので、2つに記事を分けました。
まずは前半から。
2011年の夏は仕事が忙しくほとんど訓練らしい訓練ができないでおりました。
前回のエントリーでの「JMGCラリー」の頃に忙しいのが終わりボチボチ訓練ができるようになってきました。
それまではずーっと(思えば2009年の9月にTGLを始めてから)1年半ぐらいトラフィックをグルグルと訓練していたわけですが、
ラリーの時に始めて訓練として5nmの外に出たわけです。
正確には2009年の10月に自衛隊下総基地の基地祭のFly-inからの帰りがログ上の「初ナビ」になっているし、その他にもいろんなライセンシーの方に外に連れて行って頂いたので、多分同じ進度の訓練生と比べたらかなり外に行った量は多かったと思います。
しかし、自分でナビログ書いてプラン入れて外に行くのは非常に新鮮で、「本来の飛行ってこういうものなんだな~。早くナビに行きたいなぁ~。」と漠然と思うようになっていました。
しかしナビ訓練に進むにはソロ飛行と滑空着陸をやってから行くのが(少なくとも大利根の他の訓練生を見ていると)普通で、まだまだ遠いわけで…。
そもそも2010年の冬ぐらいに飛行時間が「自分の年齢ぐらい」になってからは「ソロに出なくては!」と勝手に自分でプレッシャーかけて撃沈していた時期もあり、自分がプレッシャーに弱い、狙って何かをやる事が苦手というのも相まって今思うと確かに飛ぶのが何となく億劫になっていた時期もありました。
が、少ない訓練機会でかなりの集中力をもって飛ばざるを得なかった事、時間が経って変な気負いや苦手意識が薄らいだ事、そして私の「進度も遅いが戻りも少ない」という自分でもビックリの特徴に助けられ、何とか1年前(2010年の冬)ぐらいの技量を取り戻す事が出来ました。
(そもそも取り戻すほど御立派なウデでもなかったのかもしれませんが…。)
そんなこんなで2011年の12月のある日、TKD教官に同乗頂いてTGL訓練をしていました。
RWY25、Wind:300°5kt、訓練開始時間は15:00。
やや横風だったものの大崩れもせず自分でも割りと「上手く行っている着陸」を何度かする事ができ、それまでの引き起こし高度が早すぎたり遅すぎてフレア不足のどちらでもない感じを掴みつつありました。
トラフィック上でも「操縦し過ぎず、調整で飛ばす」が段々できるようになり、操縦がハッキリと楽になってきていたのを感じていました。
が、日没が16:30ぐらいのこの時期はRWY25のファイナルは激まぶしい!!
TKD教官と「まぶしいっすねぇ!」と言いながらTGLを続けていましたが、「うーん、このまぶしさが無ければソロってのもあったんだけどね~。RWYの延長上の地上付近に太陽があるタイミングでソロには出しちゃいけないって取り決めがあってね~」とTKD教官。
その時は「ツイてないなぁ、ははは」ぐらいにしか思っていなかったのですが、自分の技量がもしかしたらソロの近くに来ているのかもしれない、と思うようになって来ました。
年末はヨメの実家に帰省することになっていたので、12月の3連休が最後の訓練機会でした。
2011年のシメとして、最後にソロにでてやろうとあえて狙ってみる事にしました。
(思えばこれがマチガイの発端だったと言えない事も無いのですが…。)
12月24日は朝一で飛行場に行き、始業前準備から。自分で機体をランナップ。
今日の担当はラジコンなどで顔は良く合わせるもののなぜか2年ぐらい(!?)同乗訓練で当たらなかったKKI教官。
KKI教官「で、今日は何やるの?」
自分「いつもの通りTGLで」
KKI教官「まあ、できるんでしょ?(ニヤリ)」
自分「ソロ・チェックのつもりでお願いします(ニヤリ)」
と意気込んで乗り込む前の機外点検をしたらタイヤが片方空気が抜けていて盛大にズッコけるという失態。
(その前に点検していた時に気付けよ、自分…orz)
整備にタイヤの空気を入れていただいて30分遅れで離陸。
RWY07で風もほとんど微風程度で「これはいけるか?!」と思ったけど、やっぱり意気込むと力が入ってダメ……orz
夕方にもう一回FJN教官にお願いしてRWY07、Wind:カームの中TGLしましたが、思うように決まらず。
結局2時間乗ったもののこの日はトボトボと帰宅…。
合計12回のTGLを超本気モードで飛んでいたため、家に帰ってソファーで撃沈。
今日が実質「2011年飛び納め」だった私は、「ソロは来年に持ち越しだな」と思っていました。
どうも自分は「限りなく真剣に自分の実力を100%出そう」とすると自爆する傾向があるのを改めて思い出した。なんだかなぁ…。
翌日25日は家の用事を済ませて少し遅れて飛行場に行ってみると、搭乗順のホワイトボードに若干の空白。
幸い、お財布にも30分分のお小遣いが残っていたので、遠い所から自転車で来たレア教官のSMN教官にお願いして30分乗っていただきました。
YMM主任教官からも「限りなくソロに近いところまで来ているので基本的に手は出さないで」とSMN教官に。
そういえば以前、SNM教官に「ヘッドセットは慣れておいた方が良いよ」とも言われていたので、長らくタンスの肥しになっていたMyヘッドセットを使う事にしました。
SMN教官から、
というかなり具体的なアドバイスを頂き、来年に向けてよい飛び納めができました。
以前はヘッドセット着けると風切り音が聞きづらくて速度の変化がつかめなくてパスがグデグデになっていたので、ヘッドセット使うのはソロに出てからと思っていたのですが、いつの間にか「目でパスを追える」ようになっていて自分でもびっくりしました。
(でも、軸線あわせがヘタクソなのは相変わらずなのですが…。)
明けて2012年の飛び始めは1月3日。KKI教官。
北風が強く、300°15~20kt。RWY25。
内心、「風強いなぁ」とは思っていました。
制御しきれなそうだったら2~3週回って降りようかと思っていましたが、意外と何とかなってしまって自分でもビックリ。
多分、風はそこそこ強くはあったもののバタツキが少なくてつかんでしまえばそんなに困難になるような風ではなかったからでしょうが。
結局1時間で6回TGLして降りる事に。
去年は同じような時期に横風TGLでヒーヒー言っていたので「進歩したのかもなぁ」とちょっと思ったりもしました。
とはいいつつも、風上へのタキシング時にエルロンを切る方向が逆であったことを指摘されたりして、「風下スティック」で今までに何かちょっと「?」になっていたことも解消して、収穫の大きい訓練でした。
恐らく、「今日は風も強いし、ソロは無いな」と楽観できたのも勝因の一つではないかと。
翌週は成人式の3連休でしたが、初日1月7日は所用で飛行場に行けず。
2日目の1月8日は飛行場に行ったものの北風ビュービュー。
が、先週の感覚が残っていたので、「これ以上ヒドくならないようだったら横風訓練で行こうかなぁ」と思っていましたが、なぁーんか本当にキッカリRWYに対して90°のド・クロス風。
時々背風側に入る事もあったりして、皆さん難儀しているようでした。
今日の担当教官の予定だったNGY教官にデッキに呼び出され、ウインドソックを指さされて、
NGY教官「今日はねぇ、あんまし良くないねぇ。ホラ、時々背風入ったりしているでしょ?ソロ近いんだからここは変なクセつけないように今は飛ぶのやめておいた方が良いんでない?どうしても飛びたいというのであれば止めんけんどね。うん。」
と、諭されてしまいました。
(諭しモードの時のNGY教官の方言はどこの方言何だろう…(汗))
携帯で天気予報と天気図を見てみましたが、夕方になったらもうちょっとマシになりそうな感じもしていたので順番を譲って待機していました。
が、だんだん日没が近づいてきたり風もそれほど弱くなってくるわけではなかったので、ホワイトボードに書いてあった名前を消して、その日は地上でヒヨる事にしました。
(お金もあと1時間分しかなかったしねぇ。)
ヨクヨク後で考えてみると、NGY教官、私をソロに出す可能性の事を考えていたんでしょうか?
と、いうか、前回のKKI教官も心なしかガッカリしていたような感じでしたし、クラブハウス内での視線や、帰ってきた時のクラブ員の皆さんの何とも微妙な反応もあったし……。
あんまり自分でソロソロ言うもんじゃないなぁと思ってみたりもしました。
本当の本当に、何かこの時はソロはまだ(また?)先の事だと頭の隅に追いやって、「ドッカン」な着陸を何とかしようと思っていたのでした。
「RWYの中心に降りれない」「引き起こしがうまくできない」の2つをどうにかしないと~と。
さすがに最近は「あ、やばい」と思う着陸をしてしまう事はほとんど無くなってきたことと、高おこししてしまっても何とか降りれることがわかってきたので、その2つを何とかすれば良いかと思っていたのでした。
それと「何とかソロが近いというプレッシャーと共存していかなければ!」と思っていたのでした。
<その2へつづく>
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